長めの文章

卍嶋村侑ちゃん全面支持卍

6発目です

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あけましておめでとうございます。

 

たまには個人ブログらしく、宣伝でも挟んでおきましょう。

 

https://youtu.be/m1njxnnDndA

桜田大秀】役で出ています。

ボイスドラマです。よろしければ是非に。

 

【予約販売】劇団おおぐち『Only You』DVD / オンライン演劇グッズ専門店:観劇三昧

【公式】劇団おおぐち (@ooguchi_tsushin) | Twitter

【果澄聖】役で出ています。

こちらは有料の公演DVDとなってます(無観客にて昨年9月撮影)。よしなに。

 

文芸風前会@文フリ東京オ-12 (@bunngeifuzen) | Twitter

文芸風前会

参加している文学サークルのアカウントと公式サイトです。春の文学フリマには参加せず(あるかわからんけど)、なにやらweb企画をやるようです。サイトでは魔法少女JKアイドルという設定でページ書いてます。久しく更新してないけど。

興味ありましたら是非フォローを。

 

TVアニメ「無能なナナ」公式サイト

オススメのアニメです。特に何も関わっていません。よろしく。

 

 

ところで皆さん、「織田信長」ってご存知ですか?

 

ごめんて。

 

マジな話、性格はそんな非道じゃない説があるとか、生まれた城が曖昧とか、三段撃ちの真偽が不明だったりで、未だ謎多き人物らしいですよ。

さて、そんな信長を初めとして、歴史の人物たちは謎が多い故に色々な解釈(≒出来事から逆算しうる動機や性格、関係性)が出来ます。

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こんなものまであるらしい。

 

まさに来週終わりを迎える「麒麟がくる」においてもそれは例外ではなく、1つの新しい戦国時代を我々に見せてくれました。 

ギリギリのこのタイミングですが、そんな麒麟ワールドを少し紹介していきましょう。

 

新しい明智光秀(明智十兵衛)

我らが主人公、明智十兵衛光秀(演:長谷川博己)。

絶頂期にあった織田信長を突如本能寺にて討ち果たし、日本を代表する裏切り者として現在まで伝えられています。

当然いいイメージはなく、ゲームやら何やらでも悪役を任されることが多い武将でした。

脚本家・池端俊策氏が描く明智光秀とは? | 『麒麟がくる』

しかし、近年ではこの逆賊としての造形を見直すような流れが向いてきており、戦国時代を描く創作物においても「苦労人」的なキャラ付けをされることが増えてきました。

若い頃の資料が少ないことも逆に背中を押し、様々な角度から「明智光秀」を解釈するチャレンジ精神は、この「麒麟がくる」で結実したと言えるでしょう。

 

では、このドラマにおける十兵衛はどんな男なのでしょうか。

作品は大まかに3つに分かれており、斎藤親子の元で様々な人と関係を作る序盤と、朝倉家に匿われる中盤、織田信長の元で天下へ突き進む終盤、といった具合になっています。

ずーっと動乱、治安最悪の時代において、十兵衛は優秀かつ性格の良い好人物として描かれているように思います。概ね。

事実、戦国の世において彼は珍しいほど関わる人間全てに愛され、尊敬され、信頼されています(あくまで、ドラマにおいての描写ですが)。本人の行動も至って誠実そのもので、その過ぎるが故、様々なトラブルの種になるほどです。

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最近ずっと疲れた顔してる主役

 

しかし、彼には唯一にして最大の問題点がありました。

それは「麒麟」なるものを待ち望んでいること。麒麟を呼びうる者か、自分の上に立つ者を見定め、時に見限ること。

これが顔を覗かせ続けるからこそ、生真面目でやつれ気味なこの男が織田信長を裏切るのだろうと、既知の事実を知る我々にこそ予感させ、期待に震わせます。

信長から十兵衛への感情は他の創作物に類を見ないほどで、彼は常に十兵衛の背信行為に怒り狂います。自分に隠し事をするから、なまじその秘密を絶対に守り通すから、苛立ってたまらない、というように僕には見えました。

一方の十兵衛はもう信長に強い関心がなく、また松永弾正や足利義昭に信頼されていたことで、様々な秘密を抱える立場になりました。その上信長からの理不尽としか思えない仕打ちが続く中、やはり十兵衛は信長を見限るのでしょうか。あとはもう来週なのでわからないけど。

 

やはり新しい織田信長

この作品における織田信長(演:染谷将太)という存在は、尋常ならざるアクの強さを持ち合わせています。

何においても、織田信長明智光秀に裏切られ幕を降ろした男で、お互いを語る時にお互いを欠かすことが出来ない存在です。

かつて放送された明智光秀が主役のドラマでは、織田信長は「悪逆非道、理不尽、暴力的」の象徴のように描かれ、まあそりゃ裏切るよなって感じの扱いでした。

一方、「麒麟がくる」の織田信長は、あまりにもユニークと言わざるを得ません。

現代の概念と照らし合わせるなら、「致命的に倫理観を欠くが、信頼する者とは深い関わり方をしようとする」といったところでしょうか。

人並みに愛を求めるし、認めた友とは腹を割って話したいし、しかしあまりにも不器用で純粋で、でも強い力は持っている。

中でも十兵衛に対しては、もはや“愛”と呼べそうなほどの執着を見せ、彼が残酷な男に段々変わっていくタイミングには、常に十兵衛とのトラブルがあったようにさえ思えます。

変わっていく信長を天下が見限ろうとする中、

十兵衛の心はいかにしてそのスイッチを押すのでしょうか。その背中を押したのは、駒か、家康か、帰蝶か、義昭か。

可能性の塊、希望の象徴のような男は、裏切られても仕方ない、醜く残酷な男へと変貌を遂げていきます。しかし、その姿に覚えるのは、怒りよりも悲しさ、埋めがたい孤独への寂しさです。

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もはや手遅れな目付き

 

認められ、褒められることを求め邁進し続けるような独特の出で立ちと振る舞いは、染谷将太の怪演によって肉付けされ、安定しているように思います。

正直、この男を見るためにドラマを見ているというか、僕のみならず多くの視聴者がこの悲しい男を待ちわびているように思います。

 

もはや隠しもせず信長を見限る十兵衛と、そんなことにさえ気づかず暴れる信長。形を変えながら、常に大きい感情をぶつけ合ってきた2人は、誰もが知る最悪の形で結末となります。

 

来週の最終回だけでも、見てみませんか。

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おまけにせざるを得なかった魅力的な他のキャラたち

いい加減長いんで駆け足になりますけど、他にも大胆なアプローチでキャラを作っているキャラがいるので、紹介します。雑に。ごめんて。

帰蝶(演:川口春奈)

いわゆる「濃姫」「お濃の方」です。資料が非常に少なく、呼び名はハッキリしてないんだとか。

ワケあって(演:川口春奈)と相成った彼女ですが、そのキャラクターは「訳知りの幼なじみ兼十兵衛の相談役」とでも言えそうな独特の立ち位置を保っており、作品の味に大きく作用していました。

川口春奈の目の演技が素晴らしい。

 

羽柴秀吉(演:佐々木蔵之介)

豊臣姓は後々名乗るので、作中では最後まで羽柴姓なのでしょうか。

歴史全体で見ても異質なサクセスストーリーを歩んでいるこの男。何かと飄々とポジティブな感じに書かれがちですが、麒麟に於いての彼は「貧乏」に明確なトラウマがあり、また自分の上にあるものにコンプレックス≒憎しみを抱える人物としての側面も引き立てられていました。

一方で、イメージ通りの朗々とした語り口やおちゃらけた雰囲気も残しており、佐々木蔵之介から乱世を勝ち抜くオーラがバシバシ出ています。

信長の仇をどのような感情で討つのか、期待が高まります。

 

徳川家康(演:風間俊介)

「狸」なんてあだ名がつくぐらいの黒幕タイプってイメージですが、まだまだ天下は先の話。ここに登場する家康は、大層ギラギラした目をしています。信長への不信感を持つ武将の代表格として存在感を放ち、実際かなり危ない目にも遭います。

幼少期にも十兵衛と出会ったことがあり、ある種信長に次いで運命を共にした存在と言えるかもしれません。

若々しく、精力溢れる感じの徳川家康を見たいなら、必見ですね。

 

齋藤利政(演:本木雅弘)

あの斎藤道三です。ねちっこい「蝮」のイメージを残しつつ、全幅の信頼を置く十兵衛に見せる茶目っ気は新鮮な物がありました。

一方で、真剣な時の場を呑み込むような威圧感は成り上がり武将のそれで、作中屈指のカッコ良さを誇っていたように思います。

神キャスティング。

 

 

だいぶ書いてしまいました…熱が入り…

割とオタク受けというか、強い信頼関係の逆転や崩壊、あるいは志への狂気みたいな、僕の好きな要素がてんこ盛りの大河ドラマだったように思います。

今と比べれば、そりゃ戦乱の世はみんな狂ってます。人もガンガン死ぬし。生首の塩漬け出てくるんですよ?

じゃあ、それは当たり前として、どう狂ってるの、って言うのが見たいなとずっと思っていました。なので、1話残している今言うのもどうかなと思うけど、大満足な大河でした!

幕末でもこんなテンションのやつやってくれないかな!龍馬伝はだいぶその感じあったけど!

 

 

 

今、キムチにハマってます。スーパーのやつ食べ比べたりなんかして。

一通り食べたんですけど、僕的には牛角のヤツがオススメです。あとは、「コクうま」ってヤツ。辛味も酸味も抑えめで、ご飯に合いますよ。

書いてたらお腹減ってきた。キムチなら遅くに食べてもいい(気がする)んで、精神に優しい。

チキンタツタも来たし、今度食べましょうかね〜。

 

 

このブログ記事は、1月分となっております。誰がなんと言おうと。
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それでは皆さんさようなら。